ワッハを巡り大阪府との契約見直し
「うまく玉突きになったというか、結果的に見れば、大阪府の財政事情が影響した形です」と全国紙記者。まずは、当初に考えられていた“フォーメーション”は次のようだったという。
・ヨシモト∞ホール 使用者:NMB48
・baseよしもと(後のNMB48劇場) 使用者:吉本興業の若手芸人
・ワッハ上方ホール(後の5upよしもと)使用者:オールラウンド
ところが、大阪府と吉本興業の賃借契約が終わってしまったためなのか? 最終的には次のように“フォーメーション”が変更となった。
・ヨシモト∞ホール 使用者:吉本興業の多目的スペース
・baseよしもと(後のNMB48劇場) 使用者:NMB48
・ワッハ上方ホール(後の5upよしもと)使用者:吉本興業の若手芸人
一般会計だけで5兆円以上の負債がある大阪府。財政再建に橋本知事が取り組む中で、大阪文化の象徴である“お笑い”という聖域に位置する「ワッハ上方」に手をつけることを決めたのは2008年だった。
年間の賃料は2億8000万円、運営費1億2000万円で毎年4億円近い出費があり、削減対象となった。結局、吉本興業の協力もあり費用が約1億円に減額し存続が決定。2009年12月の暮れも押し迫った時期だった。同時に、客室300席を持つ「ワッハ上方ホール」(現在の5upよしもと)は2011年からは、吉本興業が自身で運営することも同時に決定した。
その一方で、NMB48という大プロジェクトが、水面下で静かに進行しようとしていた。