最長老の超大物投資家ノイバーガー氏死去

 100歳をすぎても株式運用を行ってきた伝説のトレーダーで、米資産運用会社ノイバーガー・バーマンの共同創業者ロイ・ノイバーガー氏が老衰のため、ニューヨークの自宅で亡くなった。107歳だった。

 米紙NYタイムズによると、自宅で家族に看取られながら幸せそうな最期だったという。

 ノイバーガー氏は、裕福なユダヤ人家庭に生まれたものの孤児となった。トレーダーになる夢があったわけではなく、NY大学に入学するも落ちこぼれ、働きながら好きな美術を学び、NY最大のアートパトロンとも言われる礎をこのころに築いている。

 そして、世界大恐慌が起きた1929年にウォール街に職を得た。この時、25歳。総崩れの市場の中から、バリュー銘柄を探し当てる審美眼を磨き、1939年に独立しノイバーガー・バーマンを設立した。

 ノイバーガー氏にとっては、この時代を生き抜いたことが、後に長く現役生活を続けていく上での大きな自信になったという。

 それと同時に、美術館も持つコレクターで1000点以上を購入し、一度も売却したことはなかったそうだ。また、芸術家のパトロンとしても、広くその名前を知られていた。


ロイ・ノイバーガー氏とブッシュ 前大統領(2007年)

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