6年ぶり為替介入、1年で11円も上昇

 財務省は30日、政府による12月(11月29~12月28日)の為替市場介入額は0円だったことを発表した。今年は6年ぶりの為替介入、さらには円が11円も上昇するという記録的な年となった。

 10~12月までは結局為替介入はなかったものの、財務省は9月に82円台となったところで介入し、2兆円以上の規模の円売り/ドル買いを行っている。2004年3月以来のこととなった。

 ただし12月に入り、ドルに対して円高が始まり、30日の東京外国為替市場では1ドル=81円台となっている。結局、年初の1ドル=92円台から1年で11円上昇したことになる。

 現状では一番不利な状況にあるのは、日本株の投資家だろう。どうしても輸出関連株などを中心に上値を抑えられてしまう。外国為替証拠金取引(FX)のデイトレーダーにとっては、為替介入はむしろ大きく値動きするために歓迎される。そろそろ個人投資家たちも気にする水準ではある。

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