ボストンでの大豪邸生活で経験した不安」
「最初は不用心だなと思ったのですが、部屋が多すぎたこともあり、もう拳銃を持った泥棒に入られたら、僕の命日だと思うことにしました」
いつ強盗が入ってくるのか、そんな恐怖を抱きながらの大豪邸での生活。米国では実際、強盗に銃で応戦しようとしても、逆に銃の扱いに慣れた強盗を刺激していまい、逆効果のケースも多いそうだ。ならばお金を取られるくらいの方がいい、と思えてくる。
これは、敷地面積6000坪(約1万8900平方メートル)、建物の延べ床面積300坪(約970平方メートル)という米ボストンの高級住宅街に2年間住んだ、作家の本田健さんが告白した不安。日本の都市生活ではあり得ない広大な敷地に家族3人、メイド2人と生活をしたそうだ。
家の家賃とメンテナンスなどだけで年間に数千万円のコストが掛るそうで、日本の富裕層でもそこまでお金をかける人はまずいないだろう。富裕層を超えた、いわゆる大富豪の生活。「東京の都心で1000坪という敷地にまず住めるということはありません。その生活や気分を理解するためは自分で生活してみるのが一番ですから、だったら2年間限定で生活してみようと考えました」と本田さんは言う。
実際には、想像以上に困難がたくさんあったそうだ。