お金を持つほど不幸になるのはなぜか【1】(本田健氏)

結局、最後はひと部屋で生活


 メイドや庭師同士がケンカを始める。使用人だから放っておけばよいのかもしれないが、ついつい仲裁して身の上相談をしてしまう。またどこかへ出かければ、場合によっては、運転手を何時間も待たせておかなくてはならない。待つのが仕事だから当然だが、どこか忍びない。

 「運転手やメイドに罪悪感を感じる自分もいましたが、そういうことにも動じない図太さがないと、アメリカのお金持ちの生活はできないと思いました」

 また、敷地が広すぎたために、家族と連絡を取るたびに、わざわざ携帯電話を使う必要があったほどだ。他にも不便さはここで紹介しきれないくらいあるのだが、最後のオチがおもしろい。

 せっかくの豪邸住まいなのに、家族3人で数部屋に集まって暮らすという生活に落ち着いたそうだ。

 お金持ちには特有の不安がある。それは何かを解き明かしてみる。

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