バルト三国のエストニアが2011年1月1日、ユーロを導入し同経済圏に加盟した。新たな投資先を探している投資家にとっては、今年は注目を浴びる機会となるかもしれない。
韓国の半分ほどの領土ながらも、治安がよく、報道力の教育水準も高く、ITインフラの整備も進んでいるエストニア。「国土が小さすぎて、またインフラ整備がまだまだなので、投資銀行やファンドなどの大規模な開発も入りにくく、個人の投資が多かった」と、エストニアに詳しい不動産業者。一部の日本人投資家はすでに、投資を実践もしている。
ハッキリ言うと、まだまだこれからの国でしかないが、相続税、贈与税がない。さらにはフラットタックスを中東欧で最初に導入した国でもあり、法人税も日本と比べえば断然安いという点にある。また、土地取得においても取得税はなく、固定資産税のみだ。
だが、日本人から見れば、あまり知らない国だけに、詐欺も多いようで、そうした例も報告されている。「今後は、欧米の個人投資家が入ってくることは確実」(前出の関係者)とも見られており、2011年の投資フロンティになる可能性がある。その一方で、焦って食いつけば詐欺師のワナにはまる。言うまでもなく、投資家個々人の正しい選択眼が必要となる。