ウィキペディアに寄付1600万ドル集まる

 インターネット上の百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」は、50万人から約1600万ドルの寄付を集めることができたと発表した。

 運営元は非営利団体のウィキペメディア財団で、これまでにも合計7回の寄付を実施したものの、思うように資金は集まらず、今回は最速で目標とする1600万ドルの資金が集まったのだという。

 前回2009年に寄付を募った際には800万ドルしか集まらなかったというように、今回は創設者のジミー・ウェールズ同財団名誉理事長が顔を出してメッセージを発したり、日本でも講演するなどかなりPRしたこともあり、目標に達したようだ。同財団エグゼクティブディレクターのスー・ガードナー氏は「多くの方々に感謝しています」と語った。

 ウィキペディアは世界でも有数の月間5000万ユニークユーザー以上の閲覧数を誇るサイト。今回集まった資金は、同財団スタッフ約50人、サーバーなどの施設面などに充てられる。

 情報の中立性を維持するためには広告を導入しないという方針を貫いている点で、運営費をまかないきれなくなっている。ボランティアのみの時間と労力で、ここまでやってきた。1月15日に10周年を迎えるウィキペディアだが、今後も中立性、独立性を維持して運営していく方針に変わりはないのだという。

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