値がさ株明暗もファナックは年初来高値更新中

 値がさ株の明暗が分かれている。ファーストリテイリングは既存店売り上げ高が落ち続け、任天堂も2010年中間決算で最終損益は赤字となるなど冴えない中で、ファナックが昨年約4割株価が上昇し、中国需要が見込まれることで、さらに今年に入ってからも年初来高値を続けている。

 ユニクロなどを展開するファーストリテイリングは、12月の既存店売上高が前年比15.5%減だったことを発表し、これで5カ月連続のマイナスとなった。また、任天堂も3DSの子供への影響や、国内ゲーム市場が5000億円台を割るなど、あまり良いニュースがない。どちらの冬のシーズンストック化しているため、12月に株価は持ち直しているが、ひとまず、成長はストップしたと見られている。

 一方で、ファナックは6日の取引では、前場は前日比330円高の1万2960円と年初来高値を更新する動きとなった。中国関連株としてのテーマ性からも物色が昨年末から続いている。

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