フランスにおけるシャトー購入の手引き

税金対策で良い弁護士を雇うのは必須!


フランス、ノルマンディー地方の古城
―日本人が城を購入する際の注意点は?
「最近は、お金を持ったロシア人や中近東からの人たちがお城を買いに来ているようですが、いつも問題になるのは税金です。購入方法によって、その後の税金にかなり大きな差が出てきます。最初が肝心です。フランスの契約書はかなり複雑です。また法律により、売買には必ず弁護士が立ち会い、お金の行き来も弁護士を通して行います。ですから、知識のある良い弁護士を雇うことは大必須ですね。」

外は古城、中は超モダンな現代のシャトー

―Aigeuttaはどのような古城を販売しているのですか?
「私はモナコをベースにシャトーを販売しています。私が今関与しているお城は個人の持ち物で、縁があって協力しているものです。南フランスのモナコから車で10分の距離に位置し、土地面積は160000平方メートル、お城はおよそ4000平方メートル。ヘリコプターパットも使用可能で、ニースエアポートからは10分以内で到着可能です。」

―それは住居目的の城ですか?
「私たちの扱うお城はちょっと変わっていて、単なる古城でなく、中をリフォームして最新設備を揃えています。外からは普通の古城に見えても、中は最新式のスパがあったり、今はそういうお城も増えているのですよ。住居目的はもちろん、ビジネス目的としても適しています。ビジネス目的の場合、例えば各種プライベートクラブとしての利用がありますね。アート、ジュエリー、ファッション、スポーツなど様々な会にお城はぴったりだと思います。もちろん限られた少数メンバーのみの利用です。ですから会費もそれなりの値段になりますが…。またプライベートクラブと名前がつけば、フランスの法律では税金が有利になります。お城の特殊な使い方として、そういうビジネスをするのも素敵だと思いますよ。」

―そのお城はもう買い手はついているのですか?
「いえ、まだです。今関わっているお城は、外観はほぼ完了している状態です。外観は100年前のままで、内装は超近代的になる予定です。内装は買い手の希望通りに仕上げるため、まだ保留にしています。住居目的にしては大きすぎるという方には、住居エリアとビジネスエリアをわけて使用することが可能なような造りになっています。」

 シャトーを購入するのは簡単でも、その後維持していくのが大変。これは、一般的な別荘と同じ感覚と言えます。売りに出る城の多くは、莫大な維持費の負担ができなくなり、手放されたものが多いのです。
 またフランスにおいては、シャトーは決して資産家のものだけではなく、一般人の生活にも密着しています。日本人の感覚とは異なり、ごく普通の家族が小さな古城にのどかに暮らしている風景を見ることも多々あるのです。まずは現地に行ってじっくり下見をし、シャトーホテルに滞在して、どのような城が自分の好みなのかを見極めるところから始める必要がありそうです。


フランスのノースブルターニュ、セント・マロ島の古城

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