ISS滞在の民間人宇宙旅行を2013年より再開

 米宇宙旅行会社スペース・アドベンチャーズは13日、ロシア連邦宇宙庁とロシアの宇宙開発企業エネルギアと協定を結び、2013年から毎年3人の民間人宇宙旅行者をロシアの宇宙船ソユーズで国際宇宙ステーション(ISS)へ送り込むことを発表した。民間人のISS滞在を含む宇宙旅行は、2009年が最後だった。

 今回の宇宙旅行の再開は、ロシアがソユーズの生産を1年に4機から5機へと増産することから可能になったという。宇宙旅行者はISSに約10日間滞在できる。

 ISSには2001年から2009年の間に、計7人の民間人宇宙旅行者が滞在している。最後となった7人目は、2009年10月に宇宙旅行をしたカナダの「シルク・ドゥ・ソレイユ」創業者、ギー・ラリベルテ氏だった。

 現在、商業宇宙旅行はスペース・アドベンチャーズ社が手がけるオービタル宇宙旅行(軌道飛行)と、ヴァージン・ギャラクティック社が手がけるサブオービタル宇宙旅行(弾道飛行)の2つが中心。軌道飛行の価格は、1人約3500万ドル~4500万ドル(約29億円~37億円)。また昨年9月には、宇宙開発企業エネルギアが、ISSと行き来できる史上初の「スペース・ホテル」建設計画を5、6年後の開業を目指して進めていることを明らかにしている。

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