女性こそトレードに向く
プライベートの鈴木亜理紗さん
「わたしは引きずらないし、損切りはすぐにしちゃうんですが、男性の場合は含み損が大きくなったりしていますね。男性は勝つ金額も大きいようですが、欲張って、結局は収支をマイナスにしたりした例もよく見ます」
やはり、個人投資家も、職業投資家も損切りができるかどうかに成否がかかっているといって過言ではないのだ。ディーラーたちの仕事は、残酷だが数字ですべてが表わされる。だからこそ、男女は関係ないという職場なのだ。
鈴木さんの昨年のトレードで最も大きな利益が出たのが、政府・日銀が為替介入した9月15日だ。1ドル=82円台から一気に85円台まで急落。わずか15分ほどで、5000万以上の利益が出たという。「まぁ介入トレードなので、誰でも稼げた相場といえばそうなんですが」と謙遜する。
ところで、鈴木さんには将来の目標がある。「日本はまだ金融教育では遅れている面があると感じました。少しずつでもいいので、普及活動のようなことをできたらいいと考えています」という。今の経験を、世の中のためにきっと活かせる時が来るだろう。
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