30代でも年収3000万円は難しくない

ゼロからと二代目はやはり違う

 「何か商売をすればいいんじゃないですか?」


パリス・ヒルトンさん
 これは竹内氏が、ある二代目経営者に、ゼロから年収3000万円になる方法を聞いたところ、このような答えが返ってきたそうだ。これなどはまだいい方で「まったく答えにならない、言葉にできないようなものばかりでした」(竹内さん)という目を覆うものだった。

 「もちろん、親の跡を受け継ぐたいへんさなどはありますが、やはり自身が体験したことがないので、答えられないのも仕方がないかと思いました。二代目の方の特徴として、我が懐へという方は多かったのですが、中には部下が、この人のために働いてやろうと思えるような素晴らしい方もいました」

 父親が社長を務める、売上数十億円規模の建築会社で男性(30歳代、長男、専務)。竹内氏は「自分のことを語る二代目の方が多いのですが、この方は会社や従業員のことが常に発言の節々に感じられました。話を聞くと、祖父、父親の両方から子供の頃からずっと厳しく躾を受けていたそうです」と印象を話す。

 ちなみにこの専務は、車は国産車、スーツは普通、朝から晩まで働く。この業界は衰退産業ながらも、安定した業績を残しているのだという。

 やはりゼロからでも二代目でも、周囲から応援されるようでなければ、成功はおぼつかないということに違いない。(終わり)
◆前回◆30代で年収3000万円を実現した人の特徴

 ※詳しくは竹内氏の著書「30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人、稼げない人」

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