まず株価の問題だが、良くも悪くも独裁者のジョブズ氏だけに不在というインパクトは強く、すでに独フランクフルト市場は反応している。
ジョブズ氏が休養したのは2008年6月から、と2009年1月から。詳細の発表はないが、すい臓がん、肝臓移植などと報道されている。リーマンショックの時期とは重なるものの2008年の休養時には株価は低迷したが、完全復帰した2009年の夏以降は株価は再び成長軌道に乗った。
今回もどの程度の下落となるのだろうか。祝日に発表しているあたりに、株価への影響を考えたのではないかとも思われる。そして現地時間18日には、決算発表が予定されている。
続く、2つ目の後継者問題だ。前回同様、業務はティム・クック最高執行責任者(COO)が代行する。ただ、2月の株主総会で、一部の機関投資家株主が提示した同社の後継者選びのガイドライン修正案に反対するよう、株主らに働きかける動きがある。
後継者候補の選定についてのルールを明示することを要求しているという。ただ、アップル側としては、明示することによって人材獲得で不利な面なども出るとして誇示している。
一部にはCOOのクック氏だという見方もあるが、一人のカリスマにた頼ってきたアップルにまた難所に差し掛かっている。
ジョブズ氏から従業員にあてたメール全文は以下のとおり。
Team
At my request, the board of directors has granted me a medical leave of absence so I can focus on my health. I will continue as CEO and be involved in major strategic decisions for the company.
I have asked Tim Cook to be responsible for all of Apple’s day to day operations. I have great confidence that Tim and the rest of the executive management team will do a terrific job executing the exciting plans we have in place for 2011.
I love Apple so much and hope to be back as soon as I can. In the meantime, my family and I would deeply appreciate respect for our privacy.
Steve