世界的なREIT市場の堅調に日本政府が一役

 日興アセットマネジメントの調べによると、先週(1/10~1/14)のグローバルREIT市場は1.3ポイントの上昇(UBSグローバル・リアルエステイト・インベスターズ・インデックス)。日本政府がユーロ圏国債の買い入れ検討を示したほか、ポルトガルの国債入札が無難に終わったことなどが追い風となった。

 世界のREIT価格は「日本」「米国」「カナダ」「英国」「欧州(除く英国)」「オーストラリア」で上昇。「香港」と「シンガポール」で若干下落した。ただしこの6か月間で見ると、香港は39.0%の上昇でトップ。これに日本の28.1%が続いた。

 日本政府がユーロ圏国債の買い入れ検討を発表したことが、買い安心感を誘った一因。また、ポルトガルの国債入札に波乱なく済んだことで、欧州の財政・金融不安が後退したことも追い風となった。

 米国では米銀大手の好決算を受け。企業の業績期待が高まったことを背景にREIT市場も堅調な展開。また、いくつかのREITが増配や復配を発表したことも好感された。

 ノルウェーの政府系ファンドが英王室の不動産管理会社から、ロンドンの主要な商業地区リージェントストリートのビルを含む不動産の権益25%を、4億5200万ポンドで取得すると発表。今後も英国とフランスで、不動産取得を進める意向を明らかにした。

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