世界の「時価総額」10年の変遷にみる栄枯盛衰

 世界の巨大企業の時価総額は、この10年間に大きく変化した。それはまさに企業の、そして国の栄枯盛衰を象徴している。世界のポートフォリオ・マネジャーはファンドの構築に際して、この時価総額を強く意識する。その意味でこのランキングは重要だ。

 ITバブルの色濃かった10年前と、資源価格の上昇が世界経済をかく乱した昨年とは、主役の産業も異なる。また残念ながら00年にランクインしていた日本企業は姿を消し、中国企業の伸長が著しいのも時代を反映している。

・2000年3月末
1. マイクロソフト: 5,862億ドル (米国: IT)
2. GE: 4,750億ドル (米国: コングロマリット)
3. NTTドコモ: 3,662億ドル (日本: 通信)
4. シスコ・システムズ: 3,490億ドル (米国: IT)
5. ウォルマート: 2,862億ドル (米国: 小売)
6. インテル: 2,771億ドル (米国: IT)
7. NTT: 2,749億ドル (日本: 通信)
8. エクソンモービル: 2,659億ドル (米国: エネルギー)
9. ルーセント・テクノロジー: 2,377億ドル (米国: 通信)
10. ドイチェ・テレコム: 2,096億ドル (ドイツ: 通信)

・2010年3月末
1. ペトロチャイナ: 3,293億ドル (中国: エネルギー)
2. エクソンモービル: 3,162億ドル (米国: エネルギー)
3. マイクロソフト: 2,569億ドル (米国: IT)
4. 中国商工銀行: 2,464億ドル (中国: 銀行)
5. アップル: 2,131億ドル (米国: IT)
6. BHPビリトン: 2,099億ドル (英国: 資源)
7. ウォルマート: 2,090億ドル (米国: 小売)
8. バークシャー・ハサウェイ: 2,006億ドル (米国: 金融)
9. GE: 1,942億ドル (米国: コングロマリット)
10. チャイナモバイル: 1,930億ドル (中国: 通信)

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