今年の花粉飛散量は昨年の5~10倍

 今年の花粉飛散量は、少なかった2010年春に比べると北海道で「同じ~2倍」、その他の地域はほぼ「5~10倍」で、近畿と東海地方では「10倍以上」になる見込み。日本人の約3割が花粉症にかかっているといわれ、罹患者には厳しい春となりそうだ。

 日本気象協会によれば、2011年春のスギおよびヒノキ科花粉(北海道はシラカバ)の総飛散量は、九州から東北地方にかけてほとんどの地域で例年より多い見込み。原因は2010年夏の猛暑。ほとんどの地域で日照時間が多く、降水量が少なかったことで、花芽が多く形成される条件となった。

 ただし、過去に猛暑の翌年で花粉が大量に飛散した2005年に比べると、およそ50~90%の量にとどまる見込み。

 とはいえ花粉症の人にとってつらい季節が到来することは確実で、マスクなどの予防グッズに加えて、事前の予防治療が普及。また、今年は空気清浄機の売れ行きが好調で、前年比5~6割増の勢いで販売台数が伸びているという。

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