クウェートが全国民に30万円と食料1年分を配布

 クウェートのサバハ首長は建国50周年のご祝儀として、国民全員に1人当たりに現金1000万クウェート・ディナール(KD)、日本円で約30万円の支給と、1年2カ月間の食料無料配給を政府に命じた。クウェートタイムズが報じた。

 日本風に言えば定額給付金のようなものだが、金額のケタが違うため、とても景気の良い話に聞こえてくる。御祝儀という意味には違いないのだが、実はもう一つの理由があり、クウェートタイムズによると、高インフレが国民生活を圧迫しているからだとしている。その証拠に、食料の配給まで行われるのだから。

 クウェートは原油価格の高騰もあり国家財政は潤っており、過去11年度は連続して財政黒字を達成している。ただし、インフレ率は11月に5.9%、食料品は20カ月で12.3%に達しており、国民生活には相当なダメージとなっているようなのだ。

 ただ、ゆりかごから墓場までの福祉制度を提供しているクウェートだけに、ご祝儀も手厚いようだ。

 ただし、対象は110万人のクウェート国民で、在留外国人は対象外となる。近く議会に提出され承認される見通し。


ウクェートのサバハ首長

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