10~12月期GDP、5四半期ぶりマイナス成長へ

 2010年10~12月期の国内総生産(GDP)は、5四半期ぶりにマイナス成長になりそうだ。経済企画協会から公表されているESPフォーキャスト(民間エコノミストの予想集計平均値)は、前期比年率マイナス2.0%。7~9月期の自動車やたばこの駆け込み需要の反動は大きく、マイナス成長は避けられないようだ。

 第一生命経済研究所の予想は、同マイナス2.5%(前期比マイナス0.6%)。マイナス材料として、1)7~9月に生じた自動車・たばこの駆け込み需要の反動から、個人消費が落ち込むこと、2)輸出が減少に転じること、3)公共投資の削減、などの要因を指摘している。

 ただし、「もっとも生産予測指数の改善や輸出持ち直しの兆しなど、足元では明るい動きが散見されるようになってきた。2010年10~12月期の大幅マイナス成長はあくまで過去の統計として認識され、マイナス幅の大きさの割には悪材料視されない可能性がある」(同社経済調査部・新家義貴主任エコノミスト)と指摘している。

 同指標(1次速報)は2月14日(月)8時50分に公表される。

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