爆発的に増え続ける中国の自動車販売

 中国の自動車市場が急速に拡大している。販売台数は一貫して増え続け、2010年には1806万台とついに世界一となった。それでも中国国内で見れば、自動車はまだまだ高嶺の花。自動車普及率は日米と比べるとまだまだ低く、今後の成長に伴って自動車販売は爆発的に増大する可能性がある。

 中国の新車販売の伸びはまさに爆発的。こんなに早く米国を逆転して、世界最大の自動車消費大国になると予想した者はいないだろう。多摩大学の沈才彬教授によると、「これまでの各国の経験則では、一人当たりGDPが3000ドルを突破すると、モータリゼーションの時代に突入するといわれる」。

 中国が3000ドルを突破したのは2008年で、わずか3年前。翌2009年には新車販売が46%増と、販売激増が始まっている。今後も一人当たりGDPの増加と、自動車販売の増加が相乗的に続く可能性がある。

 また、米国の自動車普及率の80%、日本の60%と比べると、中国はまだ6%にすぎない。これはトラックやバスを含めた台数だが、乗用車に限って言えば、わずか2.6%と普及率はまだ極めて低い。

 「13億人の人口規模、高い経済成長率と低い製品の普及率という現状を考えれば、中国の新車販売は遠くない将来に2000万台の大台に乗せるという見方は妥当だと思う」(沈才彬氏)。それが今後10~20年は続くと考えれば、中国の自動車販売は幾何級数的に増え続けるだろう。

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