幻冬舎株をイザベルが買い増し、議決権37.4%に

 幻冬舎は20日、臨時株主総会を2月15日に開催すると発表した。ただ、同日、投資ファンドのイザベル・リミテッドが保有比率を27.2%から28.5%に引き上げ、議決権ベースで37.4%を保有したことが大量保有報告書で明らかになった。両者の激しい攻防が決戦まで続きそうだ。

 幻冬舎は、見城徹社長のTKホールディングスが昨年末に経営陣による株式公開買付(MBO)を行ったが、投資ファンドのイザベル・リミテッドが買い付けに参戦してきたことで、途中でTOB価格の引き上げと、期間の延長、さらには、保有比率の引き下げなどの条件変更を余儀なくされていた。

 幻冬舎は1万5968株で、議決権ベースで58.17%を確保している。ただし、この日、重要案件の否決権を握るイザベルがさらに買い増していることが判明し、今後も予断を許さない状況だ。

 この日の幻冬舎株は年初来高値を更新し、前日比4万5000円高の35万円で取引を終えている。

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