日本の債務は2015年度に1000兆円(内閣府)

 内閣府が発表した経済財政の中長期試算によると、債務残高は2015年度に1000兆円を突破する見通しだ。 2010年度は800兆円以上の国債・地方債の残高があり、15年度に1000兆円の大台に到達する。

 2015年度には公債残高が膨らみ、1000兆円を突破し、さらに同年度には、歳出100兆円に対して、税収50兆円となり、その差は50兆円となってしまう。

 財政健全化目標としては、次の2点を掲げている。

 ・収支(フロー)目標:国・地方の基礎的財政収支赤字対GDP比を2015年度までに(2010年度の水準に対し)半減、2020年度までに黒字化。2021年度以降も財政健全化努力を継続する。国も同様。

 ・残高(ストック)目標:2021年度以降において、国・地方の公債等残高対GDP比を安定的に低下させる。

 ただし、名目成長率が3%を超える場合でも、社会保障費などの支出の伸びには追い付かないようだ。2020年度までの目標達成はひじょうに困難なため、今後は消費税など増税論が多く出てくるだろう。

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