ポータルサイト最大手、ヤフーに、持ち株比率9.7%の謎の大株主が現れた。
EDINETによると、株主は「スレンダー」(本社・東京)で2005年に設立。事業内容は有価証券の貸借・取得などとなっている。同社は昨年12月24日に初めて大量保有報告書を提出し、その後、徐々に持ち株を増やしていき、4月までに9.7%(575万株)に達した。
ただし、実際は、もともとヤフーの親会社ソフトバンクと、取引行の三井住友銀行との間で行われた貸株取引。スレンダーは三井住友銀行傘下の特別目的会社(SPC)で、ソフトバンクからヤフー株を借り受ける受け皿で、スレンダーは一時的に株式を借りている形になる。