「顔は脳の看板」。人の顔を見ることで心の現象を見取り、開運の助言を説く、嘉祥流観相学会・導主、 藤木相元氏。波乱万丈に富んだ人生と、豪快でユニークなキャラクターで、『笑っていいとも』などのテレビ出演も多い。松下幸之助、吉田茂、田中角栄、本田宗一郎、小林一三など、戦後の傑物と親交のあった藤木氏に、“金が入る、たまる顔相”“ビジネスで成功する顔相”とは、どんな顔であるのか、聞いてみた。
眉はその人のルーツを表す
眉毛は本能ともいうべきもので、遺伝子因子は眉に表れます。眉を見ると先祖や民族がわかるんですね。生まれ持った遺伝子で作られた眉に、二十歳までの経験や修練が加わって、その人自身の個性を作る。眉は自分のルーツと同時に個性でもあるわけです。
眉にも何十種類もあって、それぞれドラマがあります。総体的に太くて黒く、長い眉は素晴らしいもので、財を成す眉といえます。
眉尻がはね上がった剣眉は武士の眉とも言われ、別名・義経眉とも呼びます。子どものころから非常に積極的で、信念と粘り強さを持っていますが、思想が強烈で持論を曲げない面もあります。いい額にこの剣眉があると、一代で金を作りだします。
えびすさんのような下がり眉は、人がよくて人格者であり、かつ大きな構想を持っている人です。天下を飲むといいまして、下がり眉は資本家、つまり上に立つタイプなんですね。
女性にとって理想的な眉は、新月眉、または三日月眉と呼ばれるもので、見るからに優美な形の長めの眉です。感情が豊かで、人に好かれますし、女性の場合は金運に恵まれ、夫に財運をもたらします。
ただ、良い家柄に生まれてもプライドを鼻にかけていると、幸運は逃げてしまいます。自我は感情の奥底に秘めるようにしましょう。夫婦で助け合い、幸運を分かち合うことが幸せのキーポイントです。