フィットネス界のゴッドファーザーが96歳で死去

 フィットネス界のゴッドファーザーこと、ジャック・ラランヌ氏(Jack LaLanne)が23日、呼吸不全のために、カリフォルニア州の自宅で家族に看取られながら息を引き取った。96歳だった。

 ラランヌ氏は、ボディビルダーとしての功績、またフィットネスの巨匠として、ハリウッドの名誉の殿堂、カリフォルニアの名誉の殿堂に入っている。アーノルド・シュワルツェネッガー前州知事からも尊敬され、一目置かれている存在。

 仏系移民の両親を持ち、サンフランシスコで生まれ、少年時代にジャンクフードにハマったことで健康に目覚め、ある健康に関する講演を聴いてから食事を改善し、またボディビルに熱中した。後に魚、野菜などの食事を勧めたのは自身の経験が基になっている。

 大学を卒業後、ジムを開設し、顧客のトレーニング指導にあたる。現在ではジムの数は200を超えるまでになっている。

 また、当時としては女性のウエートトレーニングの必要性を初めて説くなど、男女を問わずボディビルの普及に貢献した。さらには、現在、どこのジムにも設置されているレッグエクステンションのマシーンも考案するなどしている。

 ラランヌ氏は、2007年の誕生日のインタビューでは、95歳の誕生日にサンタ・カタリナ島の沖合を42キロ泳ぎたい、と意欲を見せるなど、生涯現役を夢見ていた。

 だが、高齢には勝てず2009年12月にロサンゼルスの病院で、心臓弁の手術を行うなど、徐々に往時の勢いは失われていき、96歳で亡くなった。


ジャック・ラランヌ氏(72歳時)

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