犬はもはや家族の一員、生活環境改善で豪華に

 高齢化と単身世帯の増加が進む昨今、ペットを家族の一員として扱う人が増えている。昔なら猫はこたつで丸くなり、犬は喜び庭駆け回ったが、現代の犬は風邪をひくと困るのでそんなことはしない。犬の暮らしはどんどん豪華になっているようだ。

 日本のペット関連の市場規模は、推計1兆3000億円。新しいビジネスが続々と誕生している。電通が犬のオーナーを対象に実施した調査では、犬を飼う場所は4人に3人が室内で、今では室内飼いが主流。

 冷暖房完備の室内に住むうえに、犬用のストーブ、ヒーター、加湿器(?)なども販売されている。4人に1人は室外で犬を飼っているわけだが、その犬小屋も数万円する邸宅がざらだ。

 また、調査によると、犬に費用がかかるのは「病気やケガなどの治療費」「ペット保険料」「美容・ケア関連代」「ペットフード代」「ワクチンなど定期健診費」の順となった。

 調査はオーナーを「厳格派」「親密派」「マイペース派」「お洒落派」「番犬派」「放任派」に分類しているが、最も多いのが「親密派」の23.7%。ペットを心の支えとし、おもちゃやおやつ代などに対して消費意欲が旺盛。

 その他「厳格派」(16.8%)はペットに費やす金額が最も多く、特に治療費やペットフードといった、健康面における出費が多い。ペットはわが子同然で、だからこそ社会性を持たせるためにしつけにも厳しい。

 また、「お洒落派」(15.2%)は、衣料代、美容・ケア関連費への出費が多く、ペットに対する美容意識が特に高い。レジャー(?)などのその他の費用も高く、洋服を着せてトリミングに気をつかう。

 なお、最も少ないのが「放任派」(9.0%)。ペットを飼ったものの、実際にあまり関与せず、消費意欲も低い。

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