大和証券グループの筆頭株主である、米投資会社ハリスが同社株式を買い増して、9.35%から10.37%に保有比率が上がったことが25日、大量保有報告書の記載でわかった。
保有目的は「投資一任契約に基づき、資産運用の目的で保有している」としている。合計取得額は約940億円になる。
ハリスはロイター通信に対して「株価は割安」との見解を示している。
三井住友銀行とは袂を分かった大和証券は、収益構造も悪化しており、金融業界再編のコマの一つになるのではないか、との見方も出ている。そうした面からも、今後は再編を睨んだ業界は、海外機関投資家の注目を集めるかもしれない。