林原が負債1400億円で「事業再生ADR」

 林原(本社・岡山市)が、第三者による事業再生「事業再生ADR」の手続を申請し受理された、と民間の信用調査会社「東京商工リサーチ」が26日発表した。負債はグループ企業も含めて合計1400億円に達する見込み。

 林原は明治16年創業で、糖質「トレハロース」などで有名な非上場の著名なバイオ企業。林原家の一族経営でも知られる。恐竜化石の発掘、抗がん剤研究への投資、さらには不動産事業への投資が経営を圧迫していったという。

 林原は、関連子会社を相次いで売却、約50億円をかけトレハロースの専用工場を建設し本業に注力することで業績回復を狙った。しかし、過剰債務を抱えたままでの経営再建は不可能と判断し、事業再生ADR手続を通じて事業再生を図ることになった。

 事業再生ADRとは、裁判所に関係なく当事者で話し合いで再生を目指す方法。

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