日本がプライベートジェット先進国になる日(前編)

今、自家用ジェットは買いのチャンス!

 ビジネスジェットのチャーターサービスなどを展開する株式会社マイジェットによると、現在世界にあるビジネスジェットのうち、日本が所有しているのは約60機。これは国や自衛隊なども入った数で、ほとんどが個人ではなく企業が所有しているものです。また世界のビジネスジェットの約7~8割はアメリカの所有となっています。

 マイジェットの代表取締役、板井英夫氏は「日本はプライベートジェットを遊びで使うと考えている方が多い。それが浸透しない一番の理由」と語ります。またインフラが整っていない日本では、個人での購入よりもチャーターもしくは共同所有の方が現実的という見解です。
「購入して維持するには資産は最低でも10億円は必要です。しかし、例えば8億円のジェットを8人で共同所有すれば、1人1億円で済みます。ビジネスジェットはピンキリで3億円から60億円まで幅広くありますから、共同購入も1つの手です。」(板井氏)

 また同氏によると、今ビジネスジェットは買いのチャンスだそうです。サブプライム・バブルが崩壊した後、世界的な不況に突入し、世界の富豪はキャッシュフローが欲しいためにビジネスジェットを売りに出しています。例えば定価60億円の中古ジェットの場合、3年経っていても通常54億円くらいで売れます。しかし今はさらに安く、40億円台で手に入れることも可能だそうです。アメリカは中古のビジネスジェットだけを掲載した雑誌もあり、まだ完成していないジェットが売りに出されることも多々あります。すぐに手に入れたいなら、予約してから何年も待つ必要がある新品より、中古品を選ぶという選択肢もありかもしれません。

※後編
米大統領御用達「60億円ガルフ」の乗心地


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