外国人旅行者の間で人気が高まるTOKYO

 日本政府観光局(JNTO)の訪日外国人旅行者を対象とした調査で、2010年に日本を訪れた外国人の訪問先は、都道府県別には東京が6割を超えたことがわかった。東京が6割を超えたのは12年ぶり。また、観光客が訪日前に期待したことのトップは「食事」となった。

 2010年の都道府県訪問率の上位は、東京都(60.3%)、大阪府(26.1%)、京都府(24.0%)、神奈川県(17.8%)、千葉県(15.0%)、愛知県(10.9%)、福岡県(9.1%)の順となった。東京都への訪問率が6割を超えたのは、1998年度以来12年ぶり。

 観光客が訪日前に期待したことは、「食事」(62.5%)が1位で、「ショッピング」(53.1%)が2位。特に満足した食事の人気上位は「寿司」(44.0%)、「ラーメン」(24.0%)、「刺身」(19.7%)で、最も高い伸びを示したのはラーメンだった(前回調査から+3.2%)。

 また訪日外国人の国別の傾向をみると、それぞれに特徴的な点が見て取れる。中国人に人気が高いのは東京と北海道。特に東京への訪問率は過去の調査で最も高い80.0%を記録した。

 ユニークなのは台湾人で、立山・黒部人気の高まりを反映して富山県が上位にランクイン。米国人は京都府への訪問率が大幅に上昇した一方、英国人には東京の人気が上昇中で、過去の調査で最も高い79.2%を記録。イタリア人、スペイン人は、奈良県、岐阜県、石川県への訪問率が高いなど、それぞれ国別に好みの訪問先がわかれた。

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