林原の創業一族社長、専務が辞任を発表

 私的整理「事業再生ADR」手続きを申請したバイオ関連企業「林原」(本社・岡山市)が27日、創業家の林原健社長と、弟の靖専務が辞任することを発表した。後任社長は林原生物化学研究所の福田恵温常務。

 同社は「自主的な判断のもと、今回の問題に関する経営責任をとり、近い時期にそれぞれ退任する予定です」として、福田氏を社長に、そして、林原商事常務の十川高尚氏を専務に昇格させる予定だという。

 ADRによる私的整理を行うにあたっては、役員陣を総入れ替えすることで、金融機関への心証をよくするなどの狙いもあると見られる。

 また不正経理の疑いも一部では言われたが、「専門家も交えて調査を行っており、当社と致しましては引き続き厳正な調査を行ってまいる所存です」とした。

 同社の平成22年10月期決算は、売上高281億円、営業利益45億円、経常利益12億円となっている。

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