国に金を取られる?「休眠口座」

 利用がない銀行口座「休眠口座」について、27日の衆院本会議で田中康夫・新党日本代表が国家へ移譲する法改正を行うことを提案し、菅直人首相は検討する旨の答弁を行った。眠る「埋蔵金」を活かす一方で、個人資産の収奪という反対意見も出そうだ。

 田中代表は「活用できる道がないか、ご検討ただきたい」と述べると、首相は「そういう活用はあってもいい」と答弁した。

 休眠口座とは、銀行で一定期間、一度も預け入れ、もしくは払い戻しなどがない普通預金口座のことを指す。正確な口座数や、金額は把握でされていない。

 引越しなどで転居した場合、小額の貯金を下ろしに行くのに、わざわざ遠隔地などに行くことはまずない。そうした理由から生まれるケースが多い。

 全銀協によると、10年や20年前の預金通帳でも、取引き印鑑と一緒に通帳や証書を発行した銀行の支店に持っていけば、確認のうえ利息とともに引出せる、としている。

 しかし、引きだす人がいないためにまさしく「埋蔵金」となっているのが現状だ。

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