飲酒運転に株価不調!投資ファンドのスティールP

 サッポロHDなどを売却し日本撤退が噂される米投資ファンドのスティール・パートナーズだが、米国でも苦戦が伝えられている。

 1990年代にはオフショアファンドをいくつか設立し、巨額の利益をあげたとされている。日米を中心に100以上の企業に投資し、モノ言う株主、いわゆるアクティビストとして知られ、名をはせた。

 日本では、ソトー、ブルドックソースなどで激しい戦いを繰り広げた。だが、サッポロHDとのプロキシーファイトは長期戦に突入し、ラチが開かない間に、金融危機、リーマンショックとなりサッポロから撤退することになってしまった。

 2008、09年は大苦戦しており、特に2008年は39%のマイナス、そして、多くの投資家から解約を要求されたのだという。そして、代表ウォーレン・リヒテンシュタイン氏のプライベートにも災難は降りかかる。

 2009年5月には、緑のランドローバーで深夜3時ごろ、飲酒運転を起こしていた。アスペンビット郡交通刑務所に身柄を連れて行かれたという。地元紙アスペンタイムで報道された。

 ここ最近で見ると、ハイリターン志向に寄っているようだ。運用総額は40億ドルと言われる。ユニシス・コープなど日本では馴染みの薄い株式を多く保有しているというが、大きな値上がりは見られない。

 日本でも撤退が進んでいるが、今後の動きに注目が集まる。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる