社長も高齢化し59.7歳、平均年齢は30年連続上昇

 帝国データバンクが全国の社長属性についてまとめた「全国社長分析」を発表し、2010年の社長の平均年齢は59歳7カ月で、30年連続の上昇となった。これに伴い、社長交代率は、2.47%で過去最低となった。

 この調査は、帝国データバンクの企業概要ファイル「COSMOS2」(約135万社収録)から抽出した121万3263人の社長(個人経営の代表者を含む)を対象に行ったもの。

 2010年(1月~12月)の社長交代率は2.47%(対象となった121万3263人の社長のうち2万9947人が交代)となり、過去最低であった2008年(2.84%)より0.37ポイント低下し、過去最低を更新した。2002年以降、減少の一途を辿り、2009年でわずかながら増加に転じたものの、引き続き減少した。

 社長交代率の低迷が続く大きな要因としては、中小零細企業における後継者難(または後継者を置かず、現代表で事業を終わらせようと考えているケース)の増加や平均寿命の上昇に伴う社長在任期間の長期化などが考えられる。

 また、最多出身大学は28年連続となる「日本大学」(2万6099人)。出身地は東京都が最多ながら、人口10万人あたりの社長輩出数では29年連続で福井県(1752人)だった。

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