「グーグル」がいなければ「百度」が儲かる

 中国のネット検索大手「百度(バイドゥ)公司」の第4四半期決算は、市場予想を上回る増収増益となった。競合するグーグルが中国政府と対立し、部分的に撤退したことが百度公司に追い風になっている。

 百度公司の同期の売上高は、前年同期比94%増加の3億7130万ドル。顧客の広告支出などが寄与した。唯一の強敵だったグーグルの撤退で、百度は国内の中国語検索サービスで、ほぼ独占的な状態を享受している。

 全世界の検索市場において、グーグルに続き第2位の地位を占める百度は、中国語検索の強みに加えて、若者に人気のあるマルチメディアサービスを拡充したことで中国ユーザーを拡大。

 中国国内では検索結果を検閲する法的義務を負うだけに、米マイクロソフトなどのライバル企業も、容易には進出できないのが実情だ。

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