日本は「大金持ち」より、経費を愛人に使う方が幸せ

 幻冬舎、CCC、アートコーポレーションなど、上場企業が続々と、経営陣による株式買収(MBO)が相次いでいる。理由はみな「非上場化で事業再構築」「上場維持コスト」などなど。上場するだけしておいて、名声を得ると市場から自主退場するやり方には、批判の声も投資家からは出ている。

 一昔前と言えば、表向きの理由はともかく、MBOの本当の理由は買収防衛のためというのが多かった。だが、近頃は「上場維持コスト」というのが本音ではないかと見る向きも多い。日本社会には、上場というのはなじまないのだろうか。

 「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」の著者・藤沢数希氏が、自身のツイッター上で次のように述べている。

 「まぁ日本では大金持ちになるより中小企業で小金持ちになって、経費を自分の趣味とか愛人社員でたくさん使って利益を圧縮して、あんまり目立たないように贅沢するほうが幸せだからね」

 もちろん、すべての社長がそうだとは言うまいが、金融危機以降、コストダウンして、会社規模もダウンサイジングという時代となり、株式上場もプロ野球チームを持つくらいの感覚になったのだろうか?

 藤沢氏の指摘に対してタレントの北野誠さんが「そんな中小企業の経営者はめちゃくちゃ多いと思いますよ! 」と賛同すると、藤沢氏は「そうですね。でも愛人社員は経理にはしない方がいいと思いますよ」と返していた。ちなみに、経理の愛人が端緒となって脱税がバレることが実際にはよくあるという。


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