ダメ夫を解雇した世界一の女性ヘッジファンドマネージャー

 昨年2010年、最も高いリターンをマークした、ヘッジファンドのランキングが発表され、年利49.5%をあげた「Structured Servicing Holdings」が1位に輝いた。一昨年も134.5%という驚異的なリターンをあげているこのファンド。実は運用責任者は、大学の哲学教授なのだ。日本国内にはない世界の絶対リターンを追求するスキームの秀逸さと、人材の豊富さを思い知らされる。

タダの哲学者ではない

 カール・マルクス。言わずと知れた『資本論』などを残した哲学者だが、若いころにはソックリだと言われたという。ドン・ブラウンスタイン氏(67)は20年間も、形而上学の教授として、カンザス大学で教べんをとってきた。

 そのドン・ブラウンスタイン氏率いるヘッジファンド「Structured Servicing Holdings」(ストラクチャードサービシングホールディングス)が「THE WORLD’S 100 RICHEST HEDGE FUNDS」(ブルームバーグマーケッツ調べ)の1位となった。

 10億ドル以上のヘッジファンド部門でのリターンはダントツの49.5%。2位の「Russian Prosperity」(39.3%)に10%以上の差を付ける完勝劇だった。世界最大のファンド会社の創設者レイモンド・ダリオ氏、昨年は年俸3500億円だったデビッド・テッパー氏、そしてヘッジファンドの帝王ジョン・ポールソン氏ら大御所たちを見事に押さえた(表参照)。


ベストヘッジファンド100の上位10位(10億ドル以上)

 巨額の利益を出し続ける、この哲学者とはいったい何者なのだろうか?

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