今週の注目指標…機械受注4ヵ月ぶり改善か?

 今週は、日米の景気回復の足取りを確かめる指標が注目される。日本では製造業部門の回復が確認できるか、米国では消費の回復基調か本物かどうか試される。

【 週内発表の日米主要経済指標のポイント 】

●(日)12月機械受注--- 10日(木)午前8時50分発表

・予想は前月比+5.0%
工作機械受注額は2ヶ月連続で増加し、08年9月以来で最大。そのため、4カ月ぶりの改善が見込まれるが、非製造業が2ヶ月連続で落ち込んでおり、注意が必要。内閣府公表の10-12月の前期比見通しは、-9.8%と弱い。

●(米)1月財政収支--- 10日(木)日本時間11日午前4時発表

・予想は-590億ドル
前年同期の-426億ドルから赤字幅は拡大する見込み。昨年12月の大型減税延長法の成立で、11年度通期(10年10月から11年9月)では、過去最高の赤字を記録する可能性がある。米議会予算局が1月26日に発表した通期での財政赤字の見通しは、1兆4800億ドル。

●(米)12月貿易収支 --- 11日(金)日本時間午後10時30分発表

・予想は-405億ドル
12月ISM製造業の内訳「輸出受注DI」は54.5←11月57.0、「輸入DI」は50.5←11月53.0でともに鈍化し、下落幅も等しい。米エネルギー省発表の原油価格は、前月比+2.26%程度(季調済み)で赤字拡大要因。原油高の影響で、前月から赤字は拡大する可能性がある。

●(米)2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値 --- 11日(金)日本時間午後11時55分発表

・予想は74.5
1月確報値は上方修正(74.2←速報値72.7)、ダウ平均は08年6月以来の1万2000ドル台を回復し、ともにプラス要因。一方、ガソリン価格は昨年12月から1月にかけて、3.28%程度の上昇となり、マイナス要因。コンセンサス程度か上振れリスクがありそう。

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