高騰が止まらない食料価格、7ヵ月連続上昇

 国連食糧農業機関(FAO)によると、2010年6月以降6カ月連続して上昇を続けていた食料価格指数は、2011年1月も上昇し前月を3.4%上回る230.7ポイントとなった。これは過去最高の水準であり、農産物価格が高騰した近年のピークである2008年6月の224.1ポイントを2.9%上回る。

 1月の食料価格指数を品目別に見ると、砂糖価格の値上がりが著しい。砂糖は2010年2月以降過去最高水準を更新し続け、2011年1月は2年前の2009年1月の2倍以上となる420.2ポイントを示している。

 食肉、乳製品、穀物および油糧種子については過去最高水準には達していないものの、近年のピークである2008年の水準に対し、食肉は97.4%、乳製品は92.0%、穀物は89.2%、油糧種子は98.2%の水準まで上昇している。

 FAOによると、食料価格が上昇することで、特に開発途上国などでの食料供給やインフレへの影響が懸念される。

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