米メディア大手ＡＯＬは6日、米有力ブログメディアの「ハフィントン・ポスト（Huffington Post）」を、3億1500万ドル（約260億円）で買収する、と発表した。ブログメディアを高額な買収額で買い取ることは異例。
ハフィントン・ポストは、アリアナ・ハフィントン氏（Arianna Huffington）が2005年に立ち上げて、自身が編集責任者を務めている。2009年にはタイム誌によるベストブログ25にも選ばれ、アリアナ氏もガーディアンの「メディア界の100人」に選出され、米国でも影響力の高いブログメディアとなっている。
ハフィントンは当初は政治ブログとしてスタート。アリアナ氏自身が石油商の御曹司の妻となって資産家となり、セレブたちとの交友関係を活かしてきた。月間ユーザー数は600万人を超え、価値は、4億ドルと言われたこともあった。それでも3億1500万ドルという一ブログとしては異例の高額となった。
ＡＯＬ会長のティム・アームストロング氏は「これで次世代にも通用する新しい形のメディア企業になる」とした。これで、ハフィントンはＡＯＬの中に組み込まれる予定で、同社のグループの世界のユニークユーザーは月間で1億1700万人になる見込みだという。
また、アリアナ氏も「この合併はわたしたちにとっても最高の形」とコメントした。
アリアナ・ハフィントン氏
