13歳で退学した少年が億万長者に

創業への道

 「私の性格からして、やはり自分で起業しようと思いました」

 遅いより早い方が良いと考えた楊さんはまもなく起業を決め10数万元(約150万円程)を元手に、何人かの技術者を引き抜いてゲーム制作会社を始めた。だが、この時の起業は順調ではなかった。社員の給料や家賃のために、あっという間に手元資金を使い果たしてしまったのだ。

 この時、常に数十件の仕事を夜通し行っていたという。「私は負けず嫌いな性格です。困難なことがあれば、それを乗り越えようと様々な方法を考えるのです」と話す。

 2005年8月、楊暁光さんはひとまとまりの資金を調達し再び起業した。それが現在のネットゲーム開発会社・北京華夏飛訊科技有限公司だ。会社が軌道に乗るにつれ、いくつかの有名企業から提携の話も来るようになった。2009年7月には著名な投資家・単祥双(たん しょうそう)氏が楊暁光さんのところを訪ね、わずか10分の面会で1000万元(約1億2000万円)の投資を決めた。

 現在、楊暁光さんの会社は200人余りの技術者を抱え、中国のゲーム開発会社をリードする企業となっている。目標は世界で最も良いネットゲームを提供すること、だという。ネットゲーム少年は世界を目指す起業家となっていた。

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