ヘッジファンド業界は今年の運用を楽観視

 米大手投資銀行バークレイズ・キャピタルが、ヘッジファンド運用者200人を対象に行った調査によると、多くの運用者が2011年のヘッジファンドの成長見通しについて楽観的な見方を示したことがわかった。

 調査対象となったヘッジファンド運用者の運用総資産額は約2250億ドル。調査は「ヘッジファンドの投資環境は24ヵ月前に比べると格段に改善している。運用者への調査結果は、ヘッジファンド業界の勢いが増してきていることを示している」と結論付けている。

 運用者の回答内容の主要ポイントは以下のとおり。

• 運用者の約3分の2は10 ~15%、約30%は15%以上の高いグロス・リターンを見込む
• 過半数(56%)の運用者はレバレッジを現行水準で維持し、33%は引き上げる方針
• 調査対象の運用者の半数以上(60%)が、2011年は投資担当者を中心に人員を増強する計画
• 運用者の3分の2は2011年に新商品を投入する計画で、新商品のほぼ半分(45%)がエマージング市場に照準を当てたものになる見込み
• 運用者が2011年に最も有望な投資機会を提供する地域として挙げたのは、北米(回答の39%)と日本以外のアジア(同35%)

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