FRB史上最年少理事が辞任

 米連邦準備制度理事会(FRB)は、ケヴィン・ウォーシュ理事が3月31日付で辞任することを発表した。バーナンキ議長らが推し進める金融緩和政策に懐疑的な立場を取るタカ派として知られる。

 ウォーシュ氏は10日にオバマ大統領あてに退任する意思を書面で提出し受理された。辞任の理由は発表や書面の中には、触れられていなかった。また、今後についても未定。

 ブッシュ前大統領に指名され、2006年に史上最年少となる35歳で理事就任。任期は2018年1月までだった。

 バーナンキFRB議長は声明で「彼の金融市場への卓抜した知見と洞察力、さらには、こうした金融危機に見舞われていたたいへん困難な時期に真摯に職務に取り組んでくれたその姿勢には感謝の意を表したい」とした。

 ウォーシュ氏はスタンフォード大学を経て、ハーバード大学ロースクール卒業。投資銀行での勤務経験もあり、妻はエスティローダー創業家の直系出身ジェーン・ローダーさん。


ウォーシュ氏が大統領にあてた書簡

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