コーヒー原材料価格が高騰し、関連企業も値上げなど苦慮しているところだが、実際に株式市場では「コーヒー関連銘柄」が買われている。
スターバックスは昨年の11月から株価は動意づいて、2月10日の終値は年初来高値を更新する4万8300円となっている。約2割近い上昇だ。
また、伊藤園やキーコーヒーも、昨年の11月を底に株価は反転して切り返している。またドトールも上値こそ重たいが下値を切り上げている。
全日本コーヒー協会によると、ニューヨーク市場でのアラビカ種の国際価格は、2009年の平均価格は1ポンド(0.453kg)当り128.4セント、2010年は同163.8セント、2011年1月の平均価格は238.05セントとなっているという。わずか2年で価格は2倍になっている。
そうした原料高騰にともない、国内大手メーカー4社も値上げを発表した。
同協会は「日米欧のコーヒー生豆在庫の減少、ブラジルのコーヒー消費増大等の需給状況を見て、ファンド資金が入っていると推測され、単に金余りで投機資金が入っているものではないと考えられます」としている。
投機資金の流入ではない以上、コーヒー価格が上がることは間違いない。今後は、消費者のコーヒー買い控えということになれば、コーヒー関連銘柄にも影響は出てくる。

スターバックス株のチャート
(出典:ヤフーファイナンス)