中国の春節(旧正月)は「離婚ブーム」

 中国では今月3日から春節(旧正月)を迎え、多くの人が実家に帰るなどして一家だんらんのひと時を過ごした。だが、意外にも家族のきずなを深めるはずの春節をきっかけに離婚が増加。休暇明けの裁判所では離婚案件が連日後を絶たず、担当者は大忙しだ。

 友人たちの夫婦が幸せそうに見えたり、あるいは、どちらの実家に帰るかで夫婦間でもめたり、色々なケースがあったようだ。特に若いカップルは簡単に離婚を選択することが多いという。

 それは、一人っ子の環境で育ってきた今の若い夫婦は自分自身を重視しており、矛盾を感じるとすぐに離婚しようとする傾向にあるようだ。裁判所の担当者は夫婦にもう一度冷静に考えるようにと促しているそうだ。

 中国では、春節だけではなく離婚数が増加。統計によると離婚数は過去5年で年平均7.65%増加しており、2010年には1961万組の夫婦が離婚手続きをした。

 毎日5300組余りが別々の道を歩む決断をした事になる。この背景について専門家は、女性が経済力をもちそれぞれ独立心が芽生えたことのほかに、2003年に「離婚登記条例」が改正され、離婚手続きが簡素化したことなどを上げている。

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