NYとドイツ、世界最大級の取引所誕生へ

 ニューヨーク証券取引所などを運営するNYSEユーロネクストと、独フランクフルト証券取引所などを傘下にもつドイツ取引所は15日、合併することで合意したと発表した。実現すれば世界最大級の取引所となる。

 発表によると、合併後はニューヨーク、フランクフルトの2カ所に本社を置いて、NYSE
のニーダラウアーCEOがそのまま最高経営責任者となる、ドイツのフランチオーニCEOが会長職に就任する。株式持ち分は、ドイツが約60%、NYSE側が残りを保有する。また、合併効果として最も高いとされる経費削減面は、年間3億ユーロ(約350億円)になる見込み。

 NYSEのCEOであるダンカン・ニーダラウアー氏(Duncan Niederauer)は「合併によりキャッシュフローも増加し、わたくしたちは、世界的な金融分野のリーダーとなり、今後は最も透明性があり、最も革新的なサービスを提供していくことを目指します」と話している。

 日本でも、東京、大阪の両証券取引所の今後の戦略にも影響を与えそうだ。


NYSEとドイツ取引所合同の記者会見

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