5割が実感「イクメンは思ったより大変です」

 厚生労働省は、男性が育児をより積極的にすることや育児休業を取得することができるよう、2010年6月から、「イクメンプロジェクト」をスタートさせた。その効果もあってか、「イクメン」という言葉自体はすっかり世間に定着した。しかし、イクメンの48%が「思ったより大変」と感じており、その実態は決して甘くはないようだ。

 マーケティングリサーチのメディアインタラクティブが行った「イクメンに関する実態調査」によると、子育て前と、実際に子育てをしてからの心境の変化を聞いたところ、「育児は思っていたより大変」が最多の48.6%だった。かなり差が開いて「楽しい」(20.8%)、「充実感がある」(14.8%)、「素晴らしい」(12.2%)と続いている。理想と現実の差が大きいことがうかがえる。

 子育てで〝楽しい〟と感じることは、「遊ぶ」(77.4%)、「お風呂に入れる」(68.4%)が多く、これに「買い物」(23.8%)が続く。逆に子育てで〝大変〟と感じるは、全体の半数以上の59.2%が「夜泣き」をあげており、次いで「寝付かす」が42.6%。睡眠時間を削られるイクメンの苦悩がうかがえる。

 また、子育てをしている夫の行動を見た妻からの評価を聞いたところ、「評価が上がった」が約3割。主な理由としては「家事・育児に積極的」が大半を占め、中には「急病のとき仕事を抜けて病院に連れて行ってくれた」「お風呂に一緒に入るのが日課」「子供のせいで手が回らなかった家事に文句を言わなくなった」といった回答もあった。

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