BMWが5倍の値段で売られている国

 シンガポールで高級車に乗る人は本当の金持ち。消費税と登録税などを合わせると、例えばBMWの場合は、米国と比較して5倍の価格差が存在するからだ。それでも、高級車の購入は減少しないのだという。

 このたび、ランボルギーニがシンガポール進出10周年を記念して、シンガポールのスペシャルエディションを発売したほど。世界でも有数のラグジュアリースポーツカーだが、この国はまだまだ市場の発展が見込まれているのだ。

 元々、富裕層が多く住んでいることもあり高級車も多く、さらには経済成長していることで中産階級も車を購入し、交通渋滞が激しい国情。政府は今後、渋滞を解消するために、地下鉄網を整備することを政策の優先課題に掲げたほどだ。

 政府の立場としては、もう車は要らんから将来は電車で、と要約すればそういうことになる。

 自動車を購入する際には、輸入関税、消費税、登録料、追加登録料、道路税などが課せられ、車両購入権を含めると総額は、どうしても市場価格の5倍くらいとなってしまう。これが、結果的には自動車の制限に寄与しているとも言えるのだが。

 ブルームバーグがこのほど、こうした現状を報道したが、記事によると、「BMW 335iコンバーティブル」は26万ドルだが、米では5万6000ドルほどだ。本当に5倍の価格差が存在するのだ。

 つまり、シンガポールでは、BMWがフェラーリやランボルギーニ並の価格だということになる。シンガポールでは、まさに、本当の金持ちが乗るものだということがわかる。


BMW

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