エル・ブジを批判した著名3つ星シェフ、サンティ・サンタマリア氏が死去

 スペイン・バルセロナ郊外の有名3つ星レストラン「エル・ラコ・デ・カン・ファバス(El Raco De Can Fabes)」のオーナーシェフ、サンティ・サンタマリア(Santi Santamaria)氏が16日に死去したことが明らかになった。米タイム誌が報じた。

 サンタマリア氏はシンガポールのカジノリゾート「マリーナ・ベイ・サンズ」内に、アジアでは初となるレストラン「Santi」をオープンしているが、サンタマリア氏は16日に同ホテルで倒れ、そのまま帰らぬ人になったという。死因は明らかになっていない。

 サンタマリア氏は1957年生まれで、ミシュランの3つ星を獲得した初のカタルーニャ人シェフとして知られる。1981年に初のレストランとなる「カン・ファバス」をオープン。カタルーニャ地方の伝統料理に根ざした、シンプルながらも洗練された料理で高い評価を得て、1988年にミシュランで初の星を獲得した。

 またサンタマリア氏は、世界レストラン番付で2009年まで4年連続1位を獲得したスペイン・バルセロナの有名3つ星レストラン「エル・ブジ」の料理を正面から批判したことでも有名。エル・ブジの料理長フェラン・アドリア氏は分子ガストロノミーを取り入れた料理で知られているが、サンタマリア氏は、アドリア氏の料理は見た目や印象重視で、添加物が多く健康を害すると発言して、大きな物議をかもした。

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