「横浜(ベイスターズ)はもう、担当つけるのやめよう」
スポーツ新聞社の中では3、4年ほど前には、プロ野球の横浜については、そんな話が出ていたという。ところが、今は、各社ともに担当記者がベテランに変わり、巨人、阪神同様の
プロ野球取材の最激戦区の一つになっているのだという。
というのも、3年連続90敗以上というプロ野球ワースト記録を作った史上最弱チーム。しかも親会社は、TV界のお荷物TBS。昨年の住生活グループとの球団譲渡交渉が行われたが、今年もいつ再燃してもおかしくない、と各社は踏んでいるからだ。
「マルハがTBSに譲渡した時の記者や、デスク級の友軍記者もいると聞く」とは、ある運動デスク。
「本当なら、プロ野球担当の新人記者あたりに担当させるのが一般的だけど」と運動記者はいう。
スポーツ紙も、日本ハム、ロッテや、楽天などは担当記者をなくしたがっていたのが本音。もちろん経費削減のためだ。弱小チームに人員はできるだけ割きたくないのだが、横浜は「震源地」と指定されてしまったのだ。
身売り話はもとより、話が一気に飛躍して1リーグ制が再び論じられる可能性さえある。横浜ベイスターズは休場内外ともにピリピリしている。