桜の開花に向けて、消費者の意欲はさらに回復

 消費者の消費意欲の改善が続いている。博報堂生活総合研究所の2月の「消費意欲指数」は、先月比では2.4ポイント減少したが、前年同月比は1.9ポイント増加。前年超えは13カ月連続となった。例年2月は前月比が下がる傾向にあり、前年比の上昇継続が消費意欲の順調な回復を示しているといえる。

 ここのところ海外経済の回復、国内企業の生産持ち直しで先行き不透明感がやや薄らぎ、最新の景気関連の指標にも改善の兆しが見えてきた。原材料高による食品やガソリンなどの値上がりが懸念されるが、消費意欲指数は1月、2月と回復基調が続いている。春に向けて指数は上昇する傾向があり、3月の数値が期待される。

 日銀が今月発表した景気判断は9カ月ぶりに前進、1月の月例景気判断は7カ月ぶりに上方修正された。上場企業の2011年3月期業績予想も増収増益基調で、企業業績は順調に回復。消費関連でも、内閣府発表の1月の消費者態度指数が7カ月ぶりに改善し、消費者心理も改善傾向にある。桜が咲くころには、消費者の消費意欲はさらに改善する可能性がある。

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